第28話

~玲央side~


仕事を終えて、マネージャーの車に乗っていた。


花咲のバイト先のショッピングモールが見えて、


もう帰ってるかな?とか考えていたら。


「は!?」


俺は車の窓ガラスに飛びつく。


「外を見てはしゃぐ子供みたいなのやめろよな。恥ずかしい」


と突っ込む隼人をよそに、俺は目を疑った。


「花咲!と、幼なじみ…」


いつもの事なんだろうし、

偶然一緒に帰ってるだけだとわかってるんだけど、気になる!


「降ろして!」


「は!?玲央、お前何…を」


隼人が言い終わる前に車から飛び出して、花咲達の方に行く。


案の定、幼なじみが花咲にどんどん顔を近づけてキスする寸前で俺は間に入った。


「ストップ!」


花咲の口を自分の手で塞ぐ。


「え?君…常連さん?」


「んーんー!!」


花咲は苦しいのか俺の手を叩く。

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