第6話
「いっただきまーす。美味しいー」
5人で楽しそうに食べてるし。
店長は嬉しそうに見てるし。
一旦カメラを止めて休憩中らしく、ファンに手を振っていた。
「やべ、落とした」
「玲央食べんの下手くそかよ」
「ま、いいか。いつでも食えるし」
その言葉を聞いた瞬間、私の中の何かが切れた。
「流石御曹司様は言う事が違うな」
「さっさと食ってロケ続けようぜ」
私は玲央とかいう人の前に立つ。
「え、何?握手とかサイン?」
私は先ほど彼が頼んだ物と同じアイスを渡す。
「食べ物。粗末にすんな坊ちゃんアイドル」
「は?何それ。すっげームカつくんだけど」
「それはこっちのセリフ。こっちはね、皆に美味しく食べてもらう為に用意してんのよ!
そんなに粗末にすんなら二度と食べんな!!」
私は彼が落としたアイスを掃除する。
「花咲さん…」
店長が慌てた様子で私の傍に来る。
「…店長すみません。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます