第31話

「ん…」


紬はどうして見ず知らずの私の事を助けてくれていたのか、わかってスッキリし立ち上がった。


「どうした?山本さん」


「遊ぼう!

デートとかそういうのじゃなくて、ただ普通に」


何時もよりもサバサバしている紬に驚き目をぱちぱちさせる千秋。

暫くして笑って立ち上がる。


「アトラクション乗りに行こう」


「うんっ」


同時に千秋に差し出された手を紬は握る。


「何か乗れないのとかある?」


「あんまり、絶叫系大丈夫なんだけどゆっくり落下するようなのが苦手」


「ん。わかった

お化け屋敷とか大丈夫なの?」


「うん、全然平気」


「なんか、意外」


ケロりと答える紬に意外そうな顔をする千秋。


「逆に柊くんはダメなのある?」


「いやー…基本なんでも大丈夫…」


「そうなんだ


あ、お化け屋敷あるよ行く?」


紬がお化け屋敷の方に向かって歩くが、手を引いて千秋が止める。

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