第28話
「…い、おい!起きろ!」
「うわっ!?」
突然大きい声が脳に響き飛び起きる。
「私、寝てました?」
「誰がどう見ても寝てただろ。涎ついてるし」
「うそっ!?」
私の様子を見てククッと笑う百瀬さん。
「ほら、あんたのマンションに着いたんじゃねーの?」
「はい。お代…」
私がカバンから財布を取り出そうとしたら百瀬さんに止められる。
「ここはいいから。あんた明日暇?」
「え?土曜日だし、暇ですけど…」
「じゃあ明日迎えに来るから」
タクシーのドアを開けてもらい、私は外に追い出される。
「じゃあ、また明日」
そのままタクシーに乗って百瀬さんは帰って行った。
また明日…
「えっ!?明日、何?」
1人マンションの前に立ち尽くして頭を抱えながら去っていくタクシーを見ていた。
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