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第2話
今日は最悪な日だった。
なぜなら空港にてドバイ行きに乗る前に機内での暇潰しにと売店で週刊の少年漫画雑誌を買おうとしたのだが、
用意していた手持ちの金が240万円しかなく、あと10万円、雑誌を買うのに足りなかったのだ。
売り子のねーさんが白い目でこちらを見た。
セレブによるセレブのためのセレブの売店に売っているセレブの少年向け雑誌。
数年前はたったの220万円だったのが、
いつの間に30万円も値上がりしたのだろう。
これも原油価格高騰によるものなのだろうか。
ドバイに行ったら友人の石油王と世界経済の今後について話さなければ。
しかし、金持ちの悪い癖なのかもしれない。
下品な話だが、
経済力からすればたったの30万円なのだが、それを金の流れに重ねて大袈裟に考えてしまう金儲けグセ…
君はそんな私に言った言葉がある。
──あなたといると心が休まらない。あなたはわたしとお金とどっちが大事なの?──
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