第87話
「復讐を遂げて迎えに来た俺達を見て、紗綾は喜ぶと思う?」
「何言って、んだよ。そんなの、今更じゃねーか。」
俺がたどたどしくそう言うと、大稀は少しだけ優しく笑う。
そんな表情を見てもまだ、俺には苛立ちが生まれた。
「夢を、見るんだ。」
「………」
「復讐を終えた俺が、紗綾を迎えに行ったら――…泣いてるんだ。」
泣いて、る?
「ずっと、ずっと、紗綾が泣いてるんだよ。『どうしてそんなことをしたの?』って。」
“耐えられなくなったんだ。……紗綾に泣かれるほど、辛いことなんて俺にはない”
ただの、夢だろ?
そう思ってしまうのは、今大稀の全てを否定したいからだろうか?
……悲しそうなそんな表情をしている大稀にでさえ、今は苛立ちを覚える。
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