第26話

「どうですか?姫。楽しそうでしょ?」


 と、カルナさんは言ってくれた。

 

「はい。とても楽しそうですね!」


 なんかイベントって聞くと、気持ちが高ぶるのはなぜだろう……?


「さ、姫は何から見たいですか?」


 周りを見渡しながら、カルナさんは聞いてくれる。

 

「そうですね……。まずはサーカス団から見たいです」


「ではサーカスの方へ行きましょう」


「はい」


 カルナさんの後を付いていき、サーカス広場まで歩いていく。


「あ、ちょうど始まるみたいですね」


「うわぁ……楽しみです」


 サーカスなんて子供の頃以来だな。 サーカスを見ると、子供の頃はいつもワクワクしていたし、すごく楽しかった記憶がある。

 あの時お母様とお父様と一緒に見たサーカスは、本当に楽しかったな……。


「うわ、すごい……!」


「すごいですね、姫」 


 サーカス団たちの華麗な演技は、見る者を魅了する何かがあるんだなと、感じた。


 すごく楽しそうに演技をするサーカス団の人たちは、わたしたちや周りの人たちを見ながら楽しませてくれようと、たくさん素晴らしい演技を見せてくれる。

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