第6話
学校の中に入ると、クラスメイトが寄ってきた
「藤堂様、ごきげんよう。今日も執事さん、かっこよかったですねえ。本当に羨ましいですわ。」
「え?ごきげんよう。そうかしら・・・」
「そうですわ!!!この学校のどこの家の執事を探してもあんなにかっこいい執事が使えている家はありませんわ。さすが藤堂さん!藤堂さんもかわいらしいのに、執事さんもかっこいいだなんて完璧すぎますわ!!」
「かわいいだなんて・・・お世辞はほどほどにしてください」
私の身長は151センチ、細身で、とても高校生には見えないほど幼い幼児体型だ。
その上今日は朝から榊に「顔がパンパン」とまで言われている。かわいいだなんてお世辞に決まっている。
「そんな!お世辞じゃありませんわ!!」
クラスメイトが熱弁しているのを聞き流していると
「ごきげんよう、沙妃」
「ごきげんよう。」
私の親友の流歌が来た。
流歌は茶髪で校則違反を良くしているため、私以外の生徒はあまり近寄らない。さっきまで私もそばで熱弁していたクラスメイトも逃げるように去っていった。
「ありがとう、流歌。助かったわ。」
「何が?」
「こっちの話」
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