不信
第31話
『封印を解いたのはお前か?』
男はそう言った。
しかし、それは私の空耳かもしれない。
私はポカーンと口を開けたまま座り込んでいた。
「あの、あなたは…………私を助けてくれたの?」
期待した言葉は返ってこなかった。
「はっ?」
何言ってんの?みたいな顔してる。
何言ってんの?って言いたいのはこっちの方。
なんて間抜けな顔をしてるのだろう。
なんとか言いなさいよ。
「じゃあ、なんで私を助けたの??あなたが妖怪をやっつけたのよね??」
首を傾げながら聞いた。
「助けたつもりないぜ」
「はっ?」
何言ってんの、この人。
私はしっかりこの目で見たんだけど。
鳥みたいなコスプレをして一瞬で妖怪たちをやっつけたじゃないの。
どうやっつけたかは知らないけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます