第28話
あ。図書館にカバンごと置いてきてしまったことを思い出す。
今から取りに行くしかないようだ。
裸足で歩き続け、噂の図書館のドアを開けた。
カバンは無事なようでスマホも使える。
「……………あれっ?」
床に落ちている赤い本が光ってる。
夜光性なのか。
気になってしまい、赤い本を開いた。
「……………!?」
辺りは目映い光に包まれ何も見えない。
光が収まり視界の先には
見たことない巨大な足。
異臭。
私は困惑し腰を抜かしてしまった。
どうして?どうして?
と思うばかり。
そこには自宅で母を貫き殺した妖怪だったのだ。
『アノオンナトオナジニオイ』
片言で何言ったかわからないけど『あの女と同じ匂い』と言った。
あの女って誰!?
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