第24話

「じゃあ、どうしてなんだ?」



「え?」



「お前はなんでいたんだ、ふたりが死んでいた現場に」



「それは…………」




お母さんから連絡がきた。



血が繋がっていないと真実を言われ、お母さんが死ぬとか言い出して怖くて急いで帰ったから。



だけど今のおにいは信じてくれない。



確実におにいは私を殺してしまいたいくらい憎んでるはずだ。




「私たちは兄妹だよね?そうだよね?」




私はおにいに確かめるように聞く。



おにいなら意地悪に笑うはず。



だけど今日だけは違った。



笑いもせず冷たいまま。




「おにい…………」



「俺たちは兄妹じゃない」




おにいは言い切った。



だけど私は認めたくなかった。



希望を捨てたくなかったんだ。




「結。お前は何型だ?」



「私は………Oだよ」



「父さんはA型で母さんはAB型。俺はB型なんだ」

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