第24話
「じゃあ、どうしてなんだ?」
「え?」
「お前はなんでいたんだ、ふたりが死んでいた現場に」
「それは…………」
お母さんから連絡がきた。
血が繋がっていないと真実を言われ、お母さんが死ぬとか言い出して怖くて急いで帰ったから。
だけど今のおにいは信じてくれない。
確実におにいは私を殺してしまいたいくらい憎んでるはずだ。
「私たちは兄妹だよね?そうだよね?」
私はおにいに確かめるように聞く。
おにいなら意地悪に笑うはず。
だけど今日だけは違った。
笑いもせず冷たいまま。
「おにい…………」
「俺たちは兄妹じゃない」
おにいは言い切った。
だけど私は認めたくなかった。
希望を捨てたくなかったんだ。
「結。お前は何型だ?」
「私は………Oだよ」
「父さんはA型で母さんはAB型。俺はB型なんだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます