第30話

ご飯を食べ終わり片付けをしようとするとももちゃんに「そんなのはいいから勉強しろ」と言われてしまった。





私が勉強している間、ももちゃんはお風呂に入って、出てきてチラッと私のノートを確認すると間違えているところを指摘してきた。





この人一瞬で間違ってるとこ確認したよ……





もう、レベル違うどころじゃない気がする。機械かよ…………





「終わったああ……」



やっと、学校に行っていない間の内容を終わらせるとももちゃんも、終わることを許してくれた。






「毎日勉強しろよ。……これからは毎日俺が確認するから。」





ヒッ……っと言いそうになるのをこらえながら首を縦に降って「頑張ります」と答えた。






歯を磨き、リビングに戻るとももちゃんは本を読んでいた。彼は比較的静かなタイプであんまり人とつるむイメージがない。






うちの親や泰ちゃんにはよく絡んでたけど……





他の人には少し距離を置いているような人だ。





だから……ももちゃんは人と暮らすなんてできないと思った。でも、ももちゃんから同居を言い出すなんて。

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