第28話
「きゃんっ」
ももちゃんの家でとろろが、待ち構えていて私たちが帰るとブンブンとしっぽを振る。
そして、ももちゃんの、後ろをついてまわる。
私が呼んでも振り向きすらしないよ。
「めめ子、明日から学校だから早く風呂はいってこいよ。……夕飯準備しとくから。」
「ももちゃんにやらせたら悪いし……私するよ?」
「は?……お前料理なんか出来ないだろ。それに、ペットの飯の用意は主人の仕事だろ。」
当たり前のようにそう言うももちゃん。
私は、とろろと同じ扱いだと……
もういいや。従ってお風呂入ろ。
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