第27話

「んー?なにが?」



泰ちゃんは不思議そうに首を傾げる。





私は少し笑って「んーん、なんでもないよ。また、日本に遊びに来て。……私も遊びに行くね?」





そう言うと頭を撫でられた。







どうしてもいえなかった。







「私のせいで……ごめんなさい。」そう言えなかった。





帰り道、ももちゃんはずっと静かで何か考えているみたい。






「ももちゃん……迷惑かけてごめん一人暮らしだったのに。」






「俺が、お前のこと迷惑なんて思うわけねえじゃん。」




え?……どういうこと?……それって……つまり…………




少しドキドキした。ももちゃんの車を運転する目は大人っぽくて……なんでだろう。


よく分からないや。








「この俺様が……お前ごとき一人増えたくらいで振り回される男だと思うか?」





ドヤりながらそう言うももちゃん。





んー、やっぱり撤回。



ももちゃんは意地悪だ。

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