恋文の行方

第25話

「三ツ矢翔子。あの日、たしかにラブレターを持って事故に遭ったのか?」


「……うん。たしかに持ってた。私が忘れるはずないよ。あの日、卒業式よりも私の中の一大イベントは慶太くんに告白することだったし……」



ん。



「て、私の事フルネームで呼ぶの止めてくれないかな?」


「なぜだ」



真顔で答えるライ。



「なんかやだもん。名前でいいじゃない!」



速攻却下してライとレイには名前で呼ばせることにした。

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