第31話
私はすぐに電話を切ると机に裏向けた。
「今のって…」彼女……はいないって言ってたし…
ちょうどお風呂から出てきた彼と目が合い少しだけびっくりした。
「どうかした?」いつも通りの彼に「まりあって誰?電話出ちゃった。声は出してないよ。」と聞いてみた。
彼は表情も変えず「あー、婚約者だよ。」と答えた。
「恋人はいないんじゃなかったの?」と聞くと「まぁ、親の決めた相手だからね。利害が一致しただけの関係。」と言い携帯を確認していた。
「彼女のこと…好き?」そう聞くと「まぁ、嫌いではないよ。」と彼は答えた。
「みなみと再会しなかったら普通に結婚していたと思うし、関係は割と良好だったからね。」
彼と私は同じ気持ちの中で生きていると思っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます