第28話
私がそのまま外で座っているとりゅうも出てきた。
「ごめん、起こしちゃった?」と聞くと彼は首を振った。「喉が渇いただけだよ。」そう言って私にブランケットをかけてきた。
「妹さん?」やっぱり聞かれてたか。と思い私は頷いた。
「あんまり仲良くないのよ。」昔から仲はあまり良くなかった。連絡は交換しているけど、わざわざ連絡なんて取らないしほとんど話さない。
「以外。みなみは誰とでもフレンドリーな方かと思っていたよ。」と彼はタバコを吸いながら言った。
私もタバコを出すと彼はライターをつけてくれた。
「そんな、フレンドリーなんかじゃないよ。必要なら関係の構築はするけど、妹と関係の構築しても仕方ないでしょ?」そう言うと彼は「面白い考え方だね」と笑った。
「りゅうって兄弟いるの?」と聞くと「弟が1人。会ったことはほとんど無いけどね。あー、あと姉もいる。でも、何年も会ってないな……」と答えた。
りゅうの全部が知りたいなんて言わないけど、少しでも知れたことが嬉しかった。
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