第34話

私は悲鳴をあげる。

もう泣く。

ずっと泣いてる。



「いたい⋯ッ⋯、やめ、て⋯」


「やめてほしいのか?」



そんなの、当たり前なのに。


コクコクと頷く。

痛みしかない行為に、誰が続けてなど言うものか。




「お前、気に入ったよ」



不敵に、笑う煌⋯。


気に入った?

何を言ってるの?



「陽向」



私の中に入ってきた指が、ゆっくり動く⋯。

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