第25話
「一ノ瀬さんは覚えてないだろうけど、俺さ、目立たないタイプだったんだけど」
たしかに今思い返してみれば、一匹狼だったかも。
一人で窓の外を眺めたり読書したり。
イヤホンで音楽をきいてたり。
女子に群がられるタイプの男の子では無かった。
彼女みたいなマドンナが近づく人ではなかったけど、たまに服部くんが聞く音楽が好きで話しかけると嬉しそうに笑ってた。
目立つ男の子ではないから私から話しかけやすかったし。
「だから、村上みたいなタイプ苦手なんだよ。昔より垢抜けたから近づいたにすぎないんだよ」
「………」
垢抜けた自覚あるんだ。
「……一ノ瀬さんと純粋に話しがしたかっただけ。迷惑だった?」
「迷惑じゃないよ。嬉しい」
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