胸ぐらを掴まれ、無理矢理引き寄せられた私の体は、前屈みに立っていて。

「テメェ、殺すぞ」

低く、深く、殺意のこもった目でつぶやく。

「兄ちゃんっ、何してんだよ！」

奈央が止めに入ってきたのが分かった。

「あ、私は仲良くしたいから言っただけなのに！」

「こっちは仲良くする気なんざ更々ねぇんだよ!!!」

「おいっやめろって!」

「はあ!?」

「居候が、迷惑してんの分かんねぇか!?」

「兄ちゃん！あんたもやめろ！」

「迷惑って言われても、私だって来たくて来たわけじゃない!!」

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