第29話

蛇のように鋭い目は、完全に私を捕らえている。

この睨みで人の事気絶させることが出来るんじゃないかってぐらい、威圧感がすごい。



どうやら心の中で叫んだ言葉が、

口に出してしまっていたらしい。




謝れ!

すぐに謝るんだ私!

こいつやばいぞ!

やばいオーラがプンプンするぞ!




「『あ?』じゃないっ、無視ってどーなの!?」



ああ、もう。

なんだ私って負けず嫌いなんだろう。

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