第26話
そそっかしい茉莉花は、よく物を割る。
茉莉花がまたやったな…と思って、リビングに行こうとしたら、そうではないことがわかった。
テレビの方を見ると、テレビが割れている。
ソファに座る茉莉花は震えていて、少し離れてお茶を入れようとしていた春樹もお茶を落として、座り込んでいた。
「どうしたの!?」
そういうと、2人とも私に駆け寄ってきて、私の後ろに隠れた。
テレビを割ったのは父だと分かった。
茉莉花はいつも明るく、喧嘩をしても言い返してくるような子だ。
春樹は男の子で生意気。でも、まだ中学生だ。突然変貌した父親が怖くて仕方がないのだろう。
2人とも縮こまっていて、震えている。
「大丈夫だから。上に上がってて。」そういと、2人は部屋に戻っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます