第29話

どうしようどうしようって思ってるうちに、体の熱がどんどん上がる気がする。


だから私はそのままベットの上で、布団で体を包ませ瞳を閉じた。




洗濯物·····。

お兄ちゃんのご飯·····。

そうじ·····。

·····あ、ゴミ捨ててない·····。


学校に休むって連絡しないと·····。



頭がぐわんぐわんと騒ぐ。

瞼も痛い。


起きるのも辛い。




熱を出すのは久しぶりだった。

熱出すだけでこんなにも体がだるくなるものだっけ·····と考え込む。考えることさえ辛いのに。




眠るってより、ほとんど気を失っていた私の耳に入ってきたのは、スマホの着信音。


重たい腕を動かし、スマホを見ると、お兄ちゃんからで·····。

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