第26話

それは絶対にあってはならない事だから··········。



そんな事を思う私だけど、私は遊李の事を邪魔だなんて思った事は一度も無い



たった一人の弟なんだよ?


そんな事を思う方がおかしい。


大好きで、可愛いくて、私の大事な侑李·····。







「お姉ちゃん?」


「……」


「おーい、お姉ちゃん」


「…あ、ごめん。どうしたの?」


「ううん、お姉ちゃんボーっとしてたから。どうかしたの?」


「何でも無いよ。それより髪の毛伸びたね、今度外出許可でたら切りに行こっか」


「うん!」




ほら、こんなにも可愛い·····。


月に2度しか来ない両親。


気まぐれに来るお兄ちゃん。


そして毎日来る私。



誰が1番侑李の事を思っているか·····。

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