第28話
何が関係ないんだろうと頭の中で考える。
「俺達が、山本と敵対してるってのは分かった?」
「···なんとなくは···」
何度も聖くんの名前をきいた。
初めは知り合いかと思ったけれど、仲がいいっていう知り合いじゃないっていうのは分かる。
分からなかったら、ただの馬鹿だ。
「俺達はあいつらとやり合いたいんだよ。向こうを潰したい」
徹はタバコに火をつけた。
「それには火種がいる」
「火種?」
ここへ来たとき、何回か聞いた言葉。
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