第26話

「上に言われたから、行動しただけなんだよ」



上に言われたから?

でも、そんなの···



「私には関係ないです···」


「そりゃそうだ、悪かった」



男は向かいのソファに腰掛けた。

話があるからこの部屋に入ってきたけど、そもそも話ってなに?



「あの···」


「あ?」


「話って···」



こんなにも怖い外見なのに、普通に話せるのは唯一まともに会話ができる相手だからなのかもしれない。

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