第3話

「そうでしょ?自慢の妹だよ」


聖くんの横にいるお姉ちゃんが、笑いながら言う。

今日も塾帰りにお姉ちゃんを家まで送ってくれたらしい聖くん。そんな2人と偶然に家の前であったのはつい数秒前のことで。




「上がってく?お母さん喜ぶと思うから」


「いやいいよ。早く帰ってこいって良がうるさい」



良?



「そっか。良くん、ほんと聖のこと好きだね」


「弟みたいなもんだよ。じゃあな、また明日。ばいばい真希ちゃん」


「はい」


「今日もありがとう聖」


「うん」

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