第27話
「ガソスタ?」
そう言った私の言葉に、薫は少し驚いた顔をした。なんで知ってる?そんな顔。
だけどもそんな顔をしていたのは三秒ほどで、またたく間に納得した表情になった。
「ばーさんから聞いたのか?」
「聞いたっていうか···おじいちゃんと話しているの聞いた」
まあ、結局は聞いてるんだけど。
「まじで世間話好きだな、あの2人」
あの2人?
それっておばあちゃんとおじいちゃんのこと?
困った顔をしながら薫は、ふと、道路の方へと視線を向けた。そして「バス来たぞ」と言ってきた。
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