第3話

何故誰か分からない人が私が孫だと知っているんだろう?



「聞いてんのか?」



まだ頭がフラフラするせいか、思考がままならない。




「だ、大丈夫です···。ちょっとフラついただけで」



自分でも驚いた。

私の声があまりにも小さすぎたから。



「後ろ乗るか?なんなら送るけど」


だけど彼には聞こえていたらしく、すぐに返事がきた。

彼が言う後ろとは、彼が今乗っている自転車の後ろの事だろうとすぐに分かったけれど···




本当に誰?





「薫っ、何してんだ、先行くぞ」



その時、彼の後ろからまた、男の人の声が聞こえた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る