第6話
それに素早く反応してたのは、海吏。
「どうしたん、起きたん?」
体を起こした海吏は、すぐにその子に抱きつくように自分の‘ポジション’に戻った。
「ままは⋯? なにしてるの」
目をこすりながら私を見ようとする、可愛い目。
「どうしたの、ルイ。まま横いるよ」
「ん〜⋯」
「ルイ、はよねぇや」
「まま⋯」
「ままいるよ。手繋ごうか」
「ぱぱも⋯」
「繋いでるよ」
「うん⋯⋯、おやふみ⋯⋯」
また寝ようとするルイに、ほっとため息をついた。
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