第25話

三日後の、スーパーへ行く最中に、それは起こった。



塞がれる、目。


口。



縛られる、手。



感覚からして、車へ、乗せられた体。




暴れる私の腕に、何かが刺さり、その瞬間意識が遠のき。





はっ⋯と、意識を取り戻した時、に、見えたのは、見覚えのある⋯鉄格子⋯で。




「(⋯⋯なんで?)」




そう思うことしか、出来ず。



恐怖から、冷や汗と涙が、流れ。



体が、嫌でも、震えてしまう私は、どうすればいいか分からない。



助けて⋯。



誰か。





⋯―――魁輝⋯。





両手でお腹を守る仕草をしたのは、きっと、母性本能が、芽生えてきてたからかもしれない。

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