第6話

すると、いつのまにかやっちゃんがそばに・・・


「やっちゃんごめんね、自分のことばっかで・・・

やっちゃんちに行こう!」


そう・・・

やっちゃんだって自分の家が気になるはず・・・


いっつも守ってもらってばかりで、私はやっちゃんに何かしてあげられてたのだろうか?


「やっちゃん、ありがとう・・・」


「えっ、何が?」


「存在自体がありがとう・・・」


「えっ、なんなん?どうしたん?」


「どうもせーへんよ」


「ほんまに?」


「どーもせーへん」


そう言って私達は小学校を出る・・・


さらば、わが母校よ・・・

まさかこんなに早くまた来るとは思わなかったが・・・

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