黒狼

第4話

「暴走族がいる学校なのに、ずいぶんとオシャレだこと」



洋風の建物でまるで、お城のようだ。



今日からこの学園の転校生、—―九条香澄くじょうかすみだ。

ちなみに、地毛の金髪ロングは流石に隠して、黒髪ショートのウィッグを付けている。



まぁ、暴走族がいる学校ならむしろ、黒髪のほうが変に思われそうだけど。

ギャルとして乗り込むつもりはないし、性に合わない。



「さぁ、敵対グループの総長サマに会えるかしらね」



クラスは私と同じリーダーの配下の如月愁きさらぎしゅうに頼んで、黒狼の総長サマと幹部がいるクラスにしてもらった。

流石、愁ね。仕事が早い。



「これからよろしくね。黒狼サン」

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