第30話
「だから藤原が成美ちゃんを送った。だから心配すんな」
「あ、そうなんだ……あとで藤原さんにお礼言わなくちゃ………」
スっと手を離された手首にまだ熱が残ってる。
腕を掴まれただけで動揺するなんて。
「なら私も帰るね」
スタスタと歩く。
「明日も仕事なのか?」
「休みだけど?」
なんでさっきから賢人は質問攻めばっかりするんだろう。
幼馴染の休日なんてどうでもいいじゃないの。
なんか、変に期待しちゃう。
「なら2人で飲み直さないか?」
「え?」
「胡桃に話したいことがあったし……会うの久しぶりじゃん。胡桃が嫌ならまた別の機会でもいいけど」
話したいことが気になるけど賢人が誘ってくれるなんて思っても見なかった。
かなりレアだと思う。
私は即答した。
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