あいつの涙なんて見たくなかった
第29話
「どうしたの?こんなとこで。まさか私を待っていたわけじゃないでしょ?」
頭の中ではわかってる。
私たちはただの幼馴染でそれ以上にはなれないってことは。
私が1番わかってるんだ。
「見たらわかるだろ?胡桃を待ってたんだ」
「は?」
私を待っていた?なんで?何のために?
嬉しいような迷惑なような……
口元が緩んでしまう。
「らしくないな〜酔った?2人のところに戻ろ」
スタスタ踵を鳴らして歩く。
「2人なら帰ったよ」
「へ?なんで」
「話に盛り上がったみたいで成美ちゃんだいぶ酔ったみたいなんだよ」
「え!大変………」
スタスタ歩みを続けた。
「……たく最後まで話を聞けよ」
ガシッと腕を捕まれ賢人の体温を感じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます