第26話
賢人が来るまでは楽しかった。
落ち込んだ成美を慰めるために飲みに外に出て、紳士的な藤原さんと知り合った。
だけど同じ弁護士で同僚がまさか疎遠状態になっていた賢人だったなんて誰が思う?
しかも酔った勢いで成美にずっと好きだった人がいると話してしまった。
まあ幸い幼馴染という単語も出てないし、成美にはバレてないと思うんだけど…成美が恋愛話を持ち込んだら危うい。
とにかくこの状況を何とかしないと!!
「でも世間って狭いよな」
藤原さんはポツリと呟く。
「え?」
「何だよ、藤原。しみじみ語りやがって。もしかして酔ったのか?」
「違うよ。僕が成美ちゃんたちと出会ったのは偶然だけどまさか宇田川さんと賢人が顔馴染みなのはびっくりしたよ」
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