第28話

「あれ、つかこの顔見た事あるかも…」



私を押し倒してない男性が、見下ろしながら口を開く…。



「あ〜こいつあれだ、なんだっけ、前にコンビニであった…穂高の弟の女だ」


「マジ?穂高の?」


「マジだよ、なあ?」




分からない…。

コンビニであった?

穂高?

頭がパニックで、男が何を言ってるのか分からない…。




「男いんのに、こんなとこまで男探しとかバカじゃん」


「手ぇ出していいのか? 戦争なんねぇ?」


「なんねぇだろ、穂高んとこ兄弟仲悪いって有名だし」


「つか、穂高関連なら、廻した方が良くね?」


「ふーん、そう。じゃあいいか。お前もまざる?」


「後ででいーわ、さっきまで腰ふって痛い」


「ジジイかよ」


「じゃあお先にー」




震える私を見て、にっこりと微笑んだ男…。




「中学生のくせに女作って生意気。


はーい、おしおき〜〜。


痛かったら手ぇあげてね〜」

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