第27話

レイプされたあの日から、ずっとずっと私は悪夢に魘されていた。寝ることさえできず、食事もままならず。誰がどう見ても狂っていた私のそばにいつも居てくれたのは、お母さんだった。



そんなお母さんが倒れたのは、事件から1ヶ月がたったころ。寝不足と過労で、お母さんは限界を迎えた。



同然だ。



悪夢に魘されれば、お母さんはすぐに「大丈夫よ」と起こしてくれた。

いつでも起こせるように、お母さんは眠っていなく。


私を1人にしないように、そばにいてくれて。



倒れたお母さんを見て、このままじゃダメだと思った。


お母さんに心配かけないように、笑おうと。

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