第31話

いやっふぅっっ!!



マツリ仲間になりました!!



主要パーティーの仲間になりましたーーっ!!




……なんて浮かれること早三時間くらい前……。



ひたすら……ひたすら歩かされる森の中。




インドア派っ!!



あたし、まごうことなきインドア派だったよ!!



ゲーマーのあたしに体力などあろうはずもなかった!!




「……王子。……王子よ」



「あ?なんだよ」




この王子、口が悪いな。




「人のこと言えるか」



「それもそうだ。……じゃなく」



「なんだよ」



「マツリちゃん……もうダメだ。おんぶしてくれっ!!」



「嫌です。勘弁して下さい。ごめんなさい」



「めっさ丁寧!!めっさ丁寧に断られた!!」




90度まで頭を下げられてっ。



王子、いいのか?王子。



仮にも?王子がそんなに簡単に頭を下げて。




見ろ、ゾイドが泣きそうだ。




「大体そういうことは真っ先にゴリ……ガラに言うべきだろう」




コイツ……ゴリラって言おうとした。



絶対……。



というか




「こんっっのバカ王子ーーーっ!!」



「どぅふ!?」




あたしは王子ということも忘れ……王子の頭に平手チョップをくらわした。



レベル1の平手チョップ!!



効きゃーーーしないっ!!



むしろ、こっちの手がダメージくらったわ!!




マツリ、35のダメージをくらった。



なんかっっなんか周りが黄色いっっ




黄色いぞっ!!



危険信号かっ!?




ヤバい、ヤバい‼




「薬草ーーっ!!」



「叫ぶなっ!!」




バシッ!!



王子に叩かれ……



















ギャーーーーーーーーー!!


赤くなったぁあああああ!!

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