第8話

カートを自転車置き場に置いた所で雨が降りだした。



しかも、ザーザー降り。




「うぉう、ギリセーフ」



「危なかった……」




買い物袋を持ってくれたイオリが、さっさと家に入って行く。




あたしの家に。



あたしより先に。




まぁ、イオリの家は隣なんだけどね。



互いの部屋に至っては向かい合ってて、屋根を伝って入れるぐらい近い。



もうどっちの家も自分の家と言っていいぐらいだ。



うちの両親は共働きで、イオリの両親はお母さんが専業主婦でほとんど家に居る。




だから何かをやる時は必然我が家が多い。



イオリから遅れること5分。



あたしも家に入り、更に5分かけて階段を上がり自分の部屋へ。




こんな時に思う……何故我が部屋は2階なのかと……。




カッ!!


ゴロゴロゴロゴロ~ッ




うぉう、雷まで鳴り出したよ……。



大丈夫か??



こんな時にPS4の電源を入れても大丈夫なのか……??



雷落ちないよね??




ぬーん……。



窓からピカピカ光る空を見上げ、自分の部屋に入ればイオリがすでにあたしの服に着替えベッドで寛ぎつつPSPVitaの電源を入れていた。














早ぇえな、オイ。

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