第17話
・・・・・何?これ。
写真を持つ手がカタカタと震えた。
自分の顔から血の気が引くのが、嫌ってほど分かった。
「・・・誰なの?」
写真に写る女の子を凝視した。
私と同じ顔をした人物。
瞳と髪の色は違うけど、確かにそこには私と同じ顔が写っていて。
張り裂けそうになる胸。
混乱する頭。
私じゃない、私が居る。
この子はだぁれ?
数枚の写真、全てに写ってる同じ顔の女の子。
よく見ると、私より小さくて儚げに見えた。
青白いその顔は、母と同じ様に体が丈夫でないことを教えてくれる。
誰?
誰?
この子は誰?
私じゃないのは間違いない。
だって私は自分で言うのはなんだけど、私の肌は小麦色に焼けていて見るからに健康そうだもん。
それにこんな写真撮った覚えもないし、見知らぬ場所だもん。
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