第5話
大学に入学して2度目の春が来た。実家の事はバレる気配もなく、比較的平和な学生生活を俺は送っていた。
そんな一時の平和の中でわかった事といえば、やはり俺は普通とは違うと思い知った事だった。
やくざの息子だと知らなかったとしても、周りの反応にたいした変化はなかった。
俺が纏っている空気の所為なのか、男からは畏怖の目で、女からは媚びを売るように見つめられた。
男女共に同じなのは、その瞳に同時に恐怖の感情が覗くことだ。
そんな瞳にも、もう慣れたし、他人にどう見られようとも気にしなかった。
…けど…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます