第24話
悪魔の説教から数日経ち、俺の頭の中からは女の事も説教もすっかり抜け落ち忘れ去られていた。
その日もいつものように若頭と一路さんとの3人で歌舞伎町の店を回る。
いつもの調子で話しながら歩いていた時、前を歩いていた若頭が突然足を止めて辺りを見回した。
真剣に何かを捜すような表情に、何があったのかと俺の体に緊張が走る。
様子を窺っていると、若頭の視線が一点で止まった。
不思議に思いその視線の先を辿っていくと、道でタクシーを止めようとしている女の後ろ姿。
再び若頭に視線を戻すと、目を見開いて小さい声で名前を呼んだ。
「……イズ、ミ…?」
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