第22話

「…新城組…」




様子がおかしいことに気付いた俺と一路さんが困惑しながら女を見つめていると、その瞳から大粒の涙がポロリと落ちた。




「……っ!」




いきなり涙を流した女に驚いて目を見開く。

言葉をかけようと口を開いた瞬間、持っていた名刺を俺達の方へ押し返した女が体の向きを変えて、そのまま走り去った。




なんなんだ?

なんでいきなり泣いたんだ?

ヤクザが怖かったのか?




呆然としながら考えていると、肩を叩かれて意識がそちらに向く。そこには不機嫌な一路さんの顔。




「ひっ」

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