第22話
「…新城組…」
様子がおかしいことに気付いた俺と一路さんが困惑しながら女を見つめていると、その瞳から大粒の涙がポロリと落ちた。
「……っ!」
いきなり涙を流した女に驚いて目を見開く。
言葉をかけようと口を開いた瞬間、持っていた名刺を俺達の方へ押し返した女が体の向きを変えて、そのまま走り去った。
なんなんだ?
なんでいきなり泣いたんだ?
ヤクザが怖かったのか?
呆然としながら考えていると、肩を叩かれて意識がそちらに向く。そこには不機嫌な一路さんの顔。
「ひっ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます