第3話

「知らねーってお前…」




「先に喧嘩売ってきたのは向こうだ」




俺の言葉に、陽は頭を抱えて唸った。




「いい加減我慢を覚えろよ。一応お前は紅鴉のトップなんだぞ?一人で暴れたりするなっ!」




うるせぇな。

1人で暴れるののどこが悪いんだよ?

まさか…俺が負けるとでも?




「安心しろよ。1人でも俺が負けるわけねぇだろ?」




陽を安心させるように肩に腕を回して笑顔を向けた。




そんな俺の顔を見た陽は、嫌そうに顔を歪める。

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