アストレア

第Ⅰ章 第11話

デスパレードとは、モンスター達が大量発生する事。

それもキリが無く、際限なく湧き出る。通称：《無限地獄》とも呼ばれている。

「デスパレードか・・・。確かにその話が事実であるなら確かに厄介だ。あれは超自然的に湧き出る異変だからな」

そう言ったのは、私とリーベルさんのやり取りを静観していたアルフレッドだった。

「そうです」

リーベルはそう答えた。

「森の調査、デスパレードの件は分かりました。ですが、それ以外の依頼が私達にあるのでしょう？ギルド上層部・・・ストレア王国の5家の当主達がデスパレード以外に懸念する冪事態があるのでしょうか？」

私はそう答えた。

ギルド上層部を収めているのはストレア王国の5家。

ギルド・リリベルのギルドマスターだった女性・リリウッドの生家・ロータス家、そのロータス家に仕える執事・ルイスの生家であり、執事家系であるローベンシュタイン家、ギルド・グロリアのギルドマスター・グロリアの生家で有り、代々騎士家系のアッシュフォード家、アッシュフォード家と同じく騎士家系のアッシュバートン家、ストレア王国唯一の鍛冶師の一族・ベネット家の5家である。

「そうだった。アルバート君、ギルド・リリベルの事は知って居るよね？」

リーベルさんはそう聞いた。