第33話

「俺にだよ。まあ、その辺の男と違って俺はいい男だからな」




「……」




馬鹿な事を言い出した亮太兄を冷たい目でスルーしてコーヒーを入れにキッチンに向かった。






「それで、いつ引っ越しする予定なんだ?」




コーヒーをいれてリビングのソファーに戻ると、亮太兄が尋ねた。




その質問に溜め息をつく。




「祐樹はすぐ来いって…でも、どう考えてもすぐは無理でしょ…」




その事で祐樹と言い合いになったのを思い出してウンザリした。

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