眠らない街

第29話

トモと会ってから一週間ほどたち、あたしは今だに終わる気配のない悪夢に相変わらず苦しんでいた。



どうしてこんな風になっちゃったんだろう。

あたしが…弱いからか。




どんどん限界が近付いて来るのがわかる。




…だけど



だからと言ってどうすればいいんだろう…?




悪夢を止めることは出来ない…




最近、充分に眠れてないせいで、目の下のクマが目立ってきた。




鏡に映る自分の顔を見つめながら溜め息を吐いた。





その時、リビングのテーブルの上に置いてある携帯が鳴った。








急いでリビングに向かい、相手も見ずに電話に出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る