第27話
しばらくお喋りした後、腕時計を見たトモが立ち上がった。
「ごめん、仕事だわ。また、近いうちに話そう」
「そぉだね」
立ち上がったトモを見上げると、真剣な顔をしたトモが口を開いた。
「なんかあったら言うのよ?イズミは気付くと色んなことに巻き込まれてるから…」
言いながら心配そうに、あたしの頭を撫でた。
「もうっ!あたしもう22だよっ」
頭を振って手を退かそうとする。
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