第7話
「俺は寝るけど、イズミは今日バイトだろう?」
「そうだよ。亮太兄は?」
「俺も仕事。11時からだから、夕飯食べてから行く」
「了解」
それだけ話すと、亮太兄はシャワーを浴びに浴室に向かった。
それを見送ると、あたしもベッドから降りバイトに向かう準備を始める。
家を出る時間になったころ、朝風呂から出てスウェットに着替えた亮太兄が、リビングに入ってきた。
「じゃあ、あたし行くねっ」
鞄を手にとって玄関に向かう。
「おう、バイト頑張れよ!」
後ろから聞こえてくる声に手を振りながら、靴をはきマンションから出た。
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